【ジョジョミュ 感想】公演日:02/23(マチネ)「ディオ・ブランドー」が主人公のファントムブラッドだった。他媒体のディオと比べるとジョジョミュのディオが1番人間の弱さとジョースターへの憧れが全面に出ていて個人的にめちゃめちゃ好きだった。SPWが「世界が一巡するまで語り続ける」って語ったとおり、1〜6部を踏まえて解釈される1部の話で、凄く面白かったな〜。回り続ける円形の舞台も「Roundabout」が連想されて、アニメ6部の最後を思い出す。▼箇条書き感想メモ・霧の都ロンドンらしい、怪しく美しいスモークの使い方が良かった。序盤だけじゃなくもっと見たかった〜。・派手さはないけど、迫力ある舞台セットでかなり好き。巡り続ける世界の一幕って感じ。・ディオ・ブランドーって「星を見上げてごらん」って言われて育ったんだ...ヘぇ〜......そう言われて育ったのに「星を見るもの」側にいけない悲しさよ。他媒体でのディオにジョースターへの憧れは感じないけど、ミュのディオってこのバックボーンがあるから「全てを持っているジョースター」にという言葉に「憧れ」が含まれているので新鮮に感じるし、でも別に原作と乖離してないなと思わせる丁寧な描き方をされててめちゃめちゃ好きだった。・涙ぐむ声からの「ン゛ン゛」の立て直しがめちゃめちゃディオだった。・いつも口角上がってるジョナサン、走り方が原作からそのまま出てきたジョナサン。とにかく少年ジョナサンが可愛かった。・本当にどの角度から見ても真っ直ぐな姿勢のジョナサンと父の亡霊を背に負っているような姿勢が重いディオ。人間を辞めてからは堂々とした立ち振る舞いになる。声に関しては、アニメの印象が強いので一幕のディオは弱々しさがあって、なるほど〜と思ってたけど、二幕からめちゃめちゃ知ってるディオの声の張り方で、もっかい聴き比べしたい〜と思った。マモのディオ・ブランドー、人間と吸血鬼の間のバランスがめちゃめちゃ良い。・こんな悲痛に満ちた「酒飲まずにはいられない」、初めて聞いた😭・宮野真守のディオ・ブランドー、本当に最高だったのでこのミュージカルだけで終わるの勿体なさすぎる...マモの演じるDIOにめちゃめちゃ興味が湧いたので、どっかで3部やってくれないですかね...・運命という牢獄から何を見るか。ジョースターの一族は運命という牢獄の中生きて死ぬことを恐ろしいとは思わない。何故なら星があるから。6部のイメソンにSHOCKの「CONTINUE」を挙げ続けているけど、ミュを見た後だと改めてジョースターのイメソンだと思った...。CONTINUE/2:16~(SHOCKのオタクでごめん) 「大空が美しいのはかつてそこに居たから」たとえ牢獄に縛られていても、帰る場所を知っている強さを星を見るものは知っているんだと思った。星に手が届かないことは知っているけど、それでも手を伸ばし続けることがどれだけ尊いことか。一方ディオはそんな牢獄に縛られ続けるなんて耐えられない。手の届かない星より、泥を見る。運命っていう自分じゃどうにもならないくそったれな檻をぶち壊して生きていく。そのために人間を辞める。ジョースター卿が星を見ることも泥を見ることも、どちらも正義と言ってくれたのが嬉しかったな。どちらの行為も人間讃歌だと思う。・父殺しについて自分を呪い続ける自分の中の父を殺して、やっと自由になる。父を殺してやっと自分の人生が始まるって、それどこの虹村形兆...実際にダリオを毒で殺してはいるけど、それでも父からの呪縛から解放されていない。ダリオってディオにとって自分の過去や弱さ、人間としての人生そのものの形なので、それを殺してしまったらもうそれ以上に克服の余地がないんだよな。だから殺したはずなのに、ずっと父の呪いから解放されていない。ジョナサンに「逃げている」って言われたとおり、父殺しは克服ではなく逃げだったのかも。・2人の戦いの途中に挟まる回想が好きだった。「ぼくの青春はディオとの青春」の演出として、とても好きだった。・最後、2人が手を引いて退場するのを見て、2人で1人の演出として最高すぎた。後に3部で2人で灰になってこの世から消えるということを踏まえてここを見ると本当に言葉が出ない。「ジョナサン・ジョースター」と「ディオ・ブランドー」という生命の退場として最高の演出。2人の関係ってどんな名前を付けてもしっくりこないんだけど、強いて言うなら「2人で1人」だなと本当に思い知らされました。でも、あくまでジョジョミュの世界の2人だなという印象はずっとある。原作の2人の印象とは違うね。でも、1〜6部を踏まえて語られるファントムブラッドだから、並行世界の1部って感じて不思議な良さがある。・ご挨拶のマモと松下さんが仲良しすぎて真ん中にスタンドマイクが見えた。漫才が始まるのかと思った。close▼やっぱどうしても厳しい目で見ちゃう話・SPWを語り部にしておきながら、そのSPWとジョナサンとの運命の出会いの描き方が弱かったのが悲しかった...この2人の関係性が大好きなので...でも、ディオ・ブランドーの物語と考えればまあ仕方ないのかも。でもでも、SPWを語り部として出されたら「ジョースター」の話が始まると思ってしまうじゃん...ところが、ディオ・ブランドーの話が始まるので一幕の途中で「あれ?」ってなった。やっぱりSPWにはジョースターの話を語ってほしいと思ってしまう。・ミュージカルである以上、もっと楽曲に力を入れてほしかったな〜と思ってしまう。曲の印象が他の要素と比べると弱すぎた。「これわざわざミュージカルにしなくても、ストレートプレイでもよかったのでは?」という印象が残る。ミュージカルって、その名の通りミュージカルなので...曲が命だと思うので...ミュージカルを見た後なのに、曲の感想が上位に入ってこない...あんまりミュージカルでやる意味を感じなかった...楽曲以外での心理描写が丁寧だったから...あとこれは勝手な思い込みで申し訳ないんだけど、結構重厚なビジュアルできたから(ティザー映像とかも)音楽の方向性が自分の予想してたのと違っておぉ...となった。・めちゃめちゃ頑張って詰め込んだな!すごいな!という感想。その分転換とかがちょっと雑に感じなくもないけど、まあ原作履修者向けと思うとそこまで気にならないかな。逆に原作履修者向けに振り切ったからこそ、ディオの掘り下げができたとも思うし、ここは一長一短かな。・ギリギリまでリセール出すか迷ってたけど、予想外の方向から良さを感じたので見て良かった。予想外の方向からというのは、ストレートに得られる良さとしてはちょっとなんとも言えない部分があるっていう...ね...多分、色々あったから厳しい目で見ちゃうっていうのがあるからバイアス取り除いてみるっていうのが難しくなってる...時間をおいてまっさらな気持ちで見たいな〜と思うところはある。でも、見て良かったな〜と思えたし、見終わった後、徹夜で漫画描くぐらいには色々衝撃を受けたので楽しかったです。close#jjba 感想 2024/02/24(Sat) 17:27:06
公演日:02/23(マチネ)
「ディオ・ブランドー」が主人公のファントムブラッドだった。
他媒体のディオと比べるとジョジョミュのディオが1番人間の弱さとジョースターへの憧れが全面に出ていて個人的にめちゃめちゃ好きだった。
SPWが「世界が一巡するまで語り続ける」って語ったとおり、1〜6部を踏まえて解釈される1部の話で、凄く面白かったな〜。
回り続ける円形の舞台も「Roundabout」が連想されて、アニメ6部の最後を思い出す。
・霧の都ロンドンらしい、怪しく美しいスモークの使い方が良かった。序盤だけじゃなくもっと見たかった〜。
・派手さはないけど、迫力ある舞台セットでかなり好き。巡り続ける世界の一幕って感じ。
・ディオ・ブランドーって「星を見上げてごらん」って言われて育ったんだ...ヘぇ〜......
そう言われて育ったのに「星を見るもの」側にいけない悲しさよ。他媒体でのディオにジョースターへの憧れは感じないけど、ミュのディオってこのバックボーンがあるから「全てを持っているジョースター」にという言葉に「憧れ」が含まれているので新鮮に感じるし、でも別に原作と乖離してないなと思わせる丁寧な描き方をされててめちゃめちゃ好きだった。
・涙ぐむ声からの「ン゛ン゛」の立て直しがめちゃめちゃディオだった。
・いつも口角上がってるジョナサン、走り方が原作からそのまま出てきたジョナサン。とにかく少年ジョナサンが可愛かった。
・本当にどの角度から見ても真っ直ぐな姿勢のジョナサンと父の亡霊を背に負っているような姿勢が重いディオ。
人間を辞めてからは堂々とした立ち振る舞いになる。
声に関しては、アニメの印象が強いので一幕のディオは弱々しさがあって、なるほど〜と思ってたけど、二幕からめちゃめちゃ知ってるディオの声の張り方で、もっかい聴き比べしたい〜と思った。
マモのディオ・ブランドー、人間と吸血鬼の間のバランスがめちゃめちゃ良い。
・こんな悲痛に満ちた「酒飲まずにはいられない」、初めて聞いた😭
・宮野真守のディオ・ブランドー、本当に最高だったのでこのミュージカルだけで終わるの勿体なさすぎる...
マモの演じるDIOにめちゃめちゃ興味が湧いたので、どっかで3部やってくれないですかね...
・運命という牢獄から何を見るか。
ジョースターの一族は運命という牢獄の中生きて死ぬことを恐ろしいとは思わない。何故なら星があるから。
6部のイメソンにSHOCKの「CONTINUE」を挙げ続けているけど、ミュを見た後だと改めてジョースターのイメソンだと思った...。
CONTINUE/2:16~(SHOCKのオタクでごめん)
「大空が美しいのはかつてそこに居たから」たとえ牢獄に縛られていても、帰る場所を知っている強さを星を見るものは知っているんだと思った。
星に手が届かないことは知っているけど、それでも手を伸ばし続けることがどれだけ尊いことか。
一方ディオはそんな牢獄に縛られ続けるなんて耐えられない。手の届かない星より、泥を見る。
運命っていう自分じゃどうにもならないくそったれな檻をぶち壊して生きていく。そのために人間を辞める。
ジョースター卿が星を見ることも泥を見ることも、どちらも正義と言ってくれたのが嬉しかったな。どちらの行為も人間讃歌だと思う。
・父殺しについて
自分を呪い続ける自分の中の父を殺して、やっと自由になる。
父を殺してやっと自分の人生が始まるって、それどこの虹村形兆...
実際にダリオを毒で殺してはいるけど、それでも父からの呪縛から解放されていない。
ダリオってディオにとって自分の過去や弱さ、人間としての人生そのものの形なので、それを殺してしまったらもうそれ以上に克服の余地がないんだよな。
だから殺したはずなのに、ずっと父の呪いから解放されていない。
ジョナサンに「逃げている」って言われたとおり、父殺しは克服ではなく逃げだったのかも。
・2人の戦いの途中に挟まる回想が好きだった。「ぼくの青春はディオとの青春」の演出として、とても好きだった。
・最後、2人が手を引いて退場するのを見て、2人で1人の演出として最高すぎた。
後に3部で2人で灰になってこの世から消えるということを踏まえてここを見ると本当に言葉が出ない。
「ジョナサン・ジョースター」と「ディオ・ブランドー」という生命の退場として最高の演出。
2人の関係ってどんな名前を付けてもしっくりこないんだけど、強いて言うなら「2人で1人」だなと本当に思い知らされました。
でも、あくまでジョジョミュの世界の2人だなという印象はずっとある。原作の2人の印象とは違うね。
でも、1〜6部を踏まえて語られるファントムブラッドだから、並行世界の1部って感じて不思議な良さがある。
・ご挨拶のマモと松下さんが仲良しすぎて真ん中にスタンドマイクが見えた。漫才が始まるのかと思った。close
・SPWを語り部にしておきながら、そのSPWとジョナサンとの運命の出会いの描き方が弱かったのが悲しかった...
この2人の関係性が大好きなので...
でも、ディオ・ブランドーの物語と考えればまあ仕方ないのかも。
でもでも、SPWを語り部として出されたら「ジョースター」の話が始まると思ってしまうじゃん...ところが、ディオ・ブランドーの話が始まるので一幕の途中で「あれ?」ってなった。
やっぱりSPWにはジョースターの話を語ってほしいと思ってしまう。
・ミュージカルである以上、もっと楽曲に力を入れてほしかったな〜と思ってしまう。
曲の印象が他の要素と比べると弱すぎた。
「これわざわざミュージカルにしなくても、ストレートプレイでもよかったのでは?」という印象が残る。
ミュージカルって、その名の通りミュージカルなので...曲が命だと思うので...
ミュージカルを見た後なのに、曲の感想が上位に入ってこない...
あんまりミュージカルでやる意味を感じなかった...
楽曲以外での心理描写が丁寧だったから...
あとこれは勝手な思い込みで申し訳ないんだけど、結構重厚なビジュアルできたから(ティザー映像とかも)音楽の方向性が自分の予想してたのと違っておぉ...となった。
・めちゃめちゃ頑張って詰め込んだな!すごいな!という感想。
その分転換とかがちょっと雑に感じなくもないけど、まあ原作履修者向けと思うとそこまで気にならないかな。
逆に原作履修者向けに振り切ったからこそ、ディオの掘り下げができたとも思うし、ここは一長一短かな。
・ギリギリまでリセール出すか迷ってたけど、予想外の方向から良さを感じたので見て良かった。
予想外の方向からというのは、ストレートに得られる良さとしてはちょっとなんとも言えない部分があるっていう...ね...
多分、色々あったから厳しい目で見ちゃうっていうのがあるからバイアス取り除いてみるっていうのが難しくなってる...
時間をおいてまっさらな気持ちで見たいな〜と思うところはある。
でも、見て良かったな〜と思えたし、見終わった後、徹夜で漫画描くぐらいには色々衝撃を受けたので楽しかったです。
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